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長野市の田舎地区で草取りをしながら生活していると、
正確なことは分かりませんが、国連人道問題調整事務所の発表を聞くと、
ミャンマーのサイクロン被害の行方不明者は、20万人に上るとの推計しているそうです。
死者は最大で6万3000人から10万人で、被災者は最大110万人から
190万人と、幅の広い推計をしています。
ですが、ミャンマー国営テレビは、サイクロン被害の死者は2万8458人、
行方不明者は3万3416人と報じているそうです。
昨日、大幅に死者の数や行方不明者の数を訂正したとも伝わっています。
まだまだ、いろいろな報道が流れていますから、どれが正しいのかは分からないのですが、
長野県の人口、220万人から想像すると、台風の被害としては膨大なもののようです。
一方、中国政府の地震対策本部では、中国南西部の四川省文川県を震源とする
大地震の死者が1万9509人となり、
推計では5万人を超えることを中国国営新華社通信が伝えています。
日本で、1995年に起きた兵庫県南部地震は、マグニチュード7.3で、
6434人の死者がでて、4万3792人の負傷者がでました。
弘化4年、1847年に長野市で起きた善光寺地震は、マグニチュード7.4と
推定されています。
この善光寺地震では、2486人の死者がでたと報告され、ウチの村でも
十数人亡くなったと記録があります。
また、この善光寺地震では、復旧するのに土木工事用の重機が無かった時代ですから、
50年以上もかかったと伝えられ、現在も痕跡が残っている場所があります。
この善光寺地震で亡くなった人の死因は、建物倒壊による、圧死と、
崖崩れにより、川がせき止められて二次的に起きた、洪水による流死と記録されています。
建築物が高層になった、現在の地震は、
昔の地震に比べるとたくさんの人が被害者になる可能性があります。
また、建築物の倒壊は人災なのかも知れません。
今回もそうですが、台風も地震も何時、襲ってくるか分からないのです。
もしもの場合は、生き延びる方法とか、
家族と連絡を取る方法とか、落ち合う場所や方法を、複数、決めておく必要があります。
ミャンマーのサイクロンや中国の地震のこと、海外で起きたこと、などと
済ましてはいられないことがあります。
ではまた、広報担当サマンサでした。
日本政府の中央防災会議専門調査会は、東京湾北部を震源とする、
首都直下地震、マグニチュード7.3が起きた場合の道路の混雑状況を、
シミュレーションした結果を明らかにしました。
鉄道など公共交通機関が、全面的に止まった場合、大量の帰宅困難な人らが
徒歩で移動すると、道路が満員電車状態になり、
201万人が、その状態で3時間以上巻き込まれる恐れがあるそうです。
死傷者の発生や緊急輸送車両の通行の妨げにつながる事態も想定され、
専門調査会は混乱回避に向けた、帰宅困難者支援策を
今年度中にまとめる方針とのことです。
専門調査会は、アンケート結果を通じて、地震発生後の会社員や買い物客ら外出者、
約1400万人の行動モデルを作成し、モデルを基に地震発生後33時間の、
5都県の道路の混雑度をシミュレーションしたそうです。
地震は平日正午、天候、晴れの発生を想定したそうです。
公共交通機関が運行停止、建物倒壊や火災で一部道路が通行不能、などの条件で、
徒歩帰宅者が一斉に移動を開始すると、皇居周辺や日本橋といった
都心部などの道路は、ラッシュ時の満員電車、
1㎡当たり6人以上の密度となる試算がでたそうです。
合計475万人が巻き込まれ、このうち大混雑の中を3時間以上歩くことになる人は
201万人、1時間以上だと299万人に上るそうです。
東京、丸の内から埼玉県和光市役所方面へ帰宅する人は、
主要な帰宅経路である川越街道が火災で通行不能になる影響で、
満員電車状態が約9時間続き、自宅にたどり着くまでの時間も
平常時に歩く場合の3倍の約15時間かかる事になるそうです。
また、15時間、歩いて帰宅した人々の住宅が倒壊している可能性もあります。
当然のことですが、電車が止まっていますし、道路も車が通行できる状態ではありません。
電気、水道、ガス、電話などライフラインが止まっていますので、
帰宅しても通常の生活はできないのです。
皇居一周ランニングをしたことがありますし、また、山手線も歩いたことがありますが、建物が倒壊すると、帰宅方向は分かるものでしょうか。
また、地震が真夜中だったら、などなどと考えると、心配で眠れなくなります。
ではまた、広報担当サマンサでした。
追伸、東京マラソンの時のように、飲み物、食べ物、トイレ、
それに医療チームが必要になります。
東京マラソンは、3万人ですが、200万人とか300万人が、
同時に移動したら、考えただけでも恐ろしくなりませんか。
マグニチュード7を越える地震が起きた場合は、
近くの安全な場所に移動して、救援を待つ方法もあります。
ところで、日本政府の中央防災会議専門調査会の皆さん、
あなた方は、地震が起きたらどうしますか。