企画:公民館にこそ、インターネットを。 (google,プレゼン,地形,ルーツ,公民館,有線,過疎,観光)
Google Earthは本当に良くできたソフトです。今回、長野市にある山辺の公民館で現地の地理と歴史の関係についての講演に、Google Earthを利用したプレゼンを行いました。 機械的な問題として、公民館にインターネットが無いので、オフラインでどのくらいまでの運用が可能かが課題です。 田舎の公民館は、ほとんどの場合、インターネットがつながっていないのです。
公民館の利用には、稼働率が聞かれるのですが、今の人たちがこういった場所を活用するためにも不可欠なものだと思います。しかし、インターネットの必要性を感じていない方も多く、意見がまとまらないことがしばしば起こります。地方では有線網がいち早く普及していることや、公民館の使用者の増加を狙いとして,インターネットの導入は検討できないのでしょうかと考えています。市などの行政で、提案できないものでしょうか。
必要なルールは小学校で教育し、大人に伝えていく、若い人も公民館の利用ができるようになる。いつでも、人が行き交うスペースになれば、地域自治の効率も良くなるのではと提案します。 歴史の授業にインターネットの情報を利用していくことは、当社の様々な知識や技術を複合して、新しい利用を生み出す、世の中を便利にするコンセプトに沿うものです。古い資料にある情景を、現在の地形に照らし合わせて見ると、矛盾する記載や、肉眼では分からなくなってしまった昔の工事のあとなど、字名と名字の関係など、地図があるだけで見えてくる真実があります。 私たちの先祖がどのように、この場所にたどり着いたのか、ルーツをしることは、自分の地域を知ることにつながります。こういった知識が、やがて観光や、地域食として、将来の地域産業に役立つものと信じます。
Google Earthのオフライン運用には、ネットに接続できる環境でメニュー→追加→ツアーを選択肢、画面左下に現れる録画ボタンを押して、話の内容に合わせて地図を動かしていきます。ジャンプで目的地を入力し、現地で拡大や位置の微調整をしながら誘導していきます。この機能は、画面に表示された経度緯度、ズームの度合い、時間を記録することが出来ます。また、このソフトには一度読み込んだデータを一時的にハードディスクに記憶しているので、すべての画面を利用することは出来ませんが、講演の前に、ネット接続環境でツアーを実行しておくと必要な場所の航空写真のデータを巡回収集してくれるわけです。前もって決められた範囲で、講演の間に臨機応変さは少なくなりますが、ITの便利さも同時に感じてもらえたと思います。
ほかにも、標高を比較するためにはカシミール3D(http://www.kashmir3d.com/)を併用することで、見た目だけではない数値データとして科学的な比較をしながら、話を進めることが出来ました。話の幅が広く、まだまだつたない講演ではございますが、最後までおつきあい頂いた方々にも感謝を込めまして、記録を残します。