ウチの周辺ではようやく水洗化の工事が進んでいます。
今は簡易水洗トイレとか浄化槽式のトイレを使っています。
山沿いの集落ではすでに集落ごと浄化槽を取り付けています。
個人の浄化槽の管理は専門の人が管理している事はなく、
数年経つと、くみ取りなどの処理が新たに必要になっているようです。
どうも曝気することにより温度の低下などで完璧な動作はしないようです。
水洗トイレって水をキャリアにしてトイレを衛生的にきれいに保つ訳ですが
本当は水を大量に使い、汚物を増やしている、とも言えます。
長野市では下水道のつなぎ込みを勧めていますが、高額の費用がかかり
年寄りなどは使う年数を数えて導入をしない家庭が多いそうです。
汚物は最近まで肥料として使われていました。
戦後間もなく、近くの駅の公衆トイレに朝早く汚物を汲み取りに
近隣の人たちが通っていたそうです。ものがものだけに朝早く、
人目を避けて線路沿いに肥桶を担いで柄杓を持って
高下駄をはいて通ったそうです。
ある日の朝、高下駄の間に石が挟まったと思い取ろうと、
下駄を脱いだところ、高下駄の歯の間に人の腕が挟まっていたそうです。
鉄道は自殺の名所になった時期がありました。
今も中央線の新宿駅、八王子駅間は自殺者が多く、
その度に電車に影響がでます。
特急だと諏訪、松本まで電車遅れの影響がでます。
で、腕の挟まった下駄と肥桶と柄杓を放り出して、
自宅に帰り布団をかぶって寝てしまったそうです。
ところが明るくなってから、表に出てみたら、飼い犬が人の足をくわえて、
しっぽを振って今や遅しと主人を待っていたそうです。
犬にしてみたら、お宝を発見して主人に喜んでもらおうと届けたようです。
その後、隣人がお宅の肥桶と柄杓と高下駄が線路脇に
落ちていたと届けてくれたそうです。
肥桶や柄杓や高下駄まで名前が入っていたそうです。
その隣人はその日、遅く駅のトイレに行ったのですが汚物を持って
帰れたそうです。
で、線路に近い、この集落では今も犬を飼わない暗黙の了解があるのです。
猫は大丈夫ですかねえ。サマンサでした。
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