6月も中頃になると、さくらの話題などは無くなるモノですが、
標高の高い場所ではまだ、さくらが咲いている場所があります。
白樺などの緑に混じって咲くさくらもなかなかのものです。
武田軍と上杉軍が川中島で戦っていた頃、
川中島から戸隠を通り抜け、新潟県新井市までの山道を通って行く
上杉軍の軍用道路がありました。
川中島から新井までの最短コースではないかと思いますが
人や馬の道ですから、車で行くには行けますが、山あり谷ありの道です。
この道、古くから川中島から戸隠に行く巡礼道路でもあったようです。
その巡礼道路の犀川、小市地区から上った小田切、日向地区の
峠の途中に800年とも1000年とも云われているさくらがあります。
年齢が分からないのは、大きな枝だが折れて小さな芽を出し
また、大きくなって、また、折れての繰り返しをして、
生き続けて、花を咲かせているためで、
根のまわりは4、5m程あるのですが高さは10m程なのです。
年齢の分からないさくらの木なのです。
根本に祠があり根の成長に伴って祠が傾いています。
祠にお参りするときは身体を斜めにしてお参りします。
さくらも崇拝の対象になっています。
高齢者は後、何度花見ができるのか、来年も花が見られるように
手を合わせて、今年のさくらの花を見られたことを喜んでいるようです。
この、さくら、いつからか近くの数戸の家で手入れをしています。
人は、さくらを見て、さくらは人の一生をのぞき見してきたような、
何か不思議な関係があるようです。
このさくらは毎年、4月の月末頃咲きますが数キロ離れた戸隠の山桜は
6月頃咲いているモノもあり、昔はどのさくらが咲いたら、
どの仕事をするなどと、開花時期により農作業の進め方が決まっていたそうです。
年寄りだけになった集落も1人減り、また1人減りとなっています。
いつまで、さくらの手入れができるか心配しながら
今年もお年寄りが手入れをしています。
ではまた、サマンサでした。
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さくらのこと
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