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168年前の気象状況

宮城県涌谷町に168年前の気象状況を記した、日記が残っています。
花井安列と云う伊達藩の役人が書き残した日記で、
天保時代の十数年に渡り気象状況が書かれています。
ここでは、天保7年7月1日から(1836年、新暦の8月11日から17日)の読み下し文
を近藤純正先生の本から載せてみます。

7月
朔日

朝、少々雨ふり御座候 朝、単物
着用致居候 九ツ時より、雨はれ候
くもり居候 冷気相成 袷相用候
八ツ頃 又々大雨ふり相成り 夜中迄ふり
2日

朝、くもり居候 折々 雨ふり申
夜中雨ふり 御座候
3日
朝も雨ふり 御座候 九つ頃はれ候
くもり居候
4日
朝くもり居候 四ツ頃 天気はれ候
照り申 今日初めて 大蝉なき 候 事二候
夜中又々雨ふり申
5日
朝も雨ふり二 御座候 折々はれ候
又々 小雨ふり申 東南風ふき候
夜中も又々 雨ふり申
6日
朝も同断雨ふり申 東の方より
同日八ツ時地震ゆり申
もや様に 東風ふき きり参候事 
九ツ頃より はれ候 くもり居候 東南
風ふき事
7日
朝、くもり居候 東南 風ふき 
天保4年から天保9年の6年間に5回の凶作による飢饉が起きていています。
特に天保7年の米の収量は10%程度であったと記されています。
これは、木の年輪から、その木の成長を調べても想像できる数値なのです。
この凶作の原因の一つとされている、天保6年の1月20日に中米の
コセグイナ火山の爆発が起きています。
また、富山県の立山が天保7年に水蒸気爆発を起こしています。
最近、浅間山の噴火による灰が、山形県、福島県、宮城県に
時速150km/hの速度で到達し地上に降ったことが確認されています。
また、天保7年は平均気温が-2.8℃であったと推定され、恐竜が絶滅した頃の
平均気温が-5℃だったと云う研究結果も報告されていますので、
平均温度が-2.8℃はとんでもなく、すごい数値であります。
この日記を見ると、7月1日(新暦で8月11日)に寒くて、袷を着たとありますし、
7月4日(新暦で8月14日)に初めて大蝉が鳴いたとあります、
小さい蝉はニイニイゼミで長野では田植え蝉と云い、6月中頃鳴きますし、
大蝉とはアブラ蝉かクマゼミのことでしょうか、ニイニイゼミに続いて鳴きます。
何れにしても蝉が鳴くのがずいぶん遅かったことが分かります。
また、同品種の米を温度の違う環境で栽培して収量を比較してみることも重要な研究です。
この様に江戸時代の気象状況を現代の気象情報といろいろな確度から
比較してみることはとても面白い研究です。
ではまた、サマンサでした。


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Helpful ・・・

  • 参考までに
  • 吾輩は猫である (岩波文庫)
  • 魔女の宅急便
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  • アイムス 成猫用 体重管理用 チキン味 7.5kg