市町村では競って市町村役場や公民館、屋内競技場、プール、
体育館、図書館、民俗資料館、ホテルや宿泊施設などを造ってきました。
市町村役場直営の道の駅、温泉なども競って建ててきました。
役場や公民館はともかく、ほとんど使われないままの施設も多く、
建てたときの意気込みは何処にもありません。
これらの施設は文化事業と呼ばれ、
建てないと市町村が遅れているイメージを受けました。
市町村が近隣の市町村と争って建てたため、
今は、多くの施設で電気も消されていて、
係員が草取りをしたりしています。
住民も使われない施設を市町村に要求して
造らせた意味があったのか、ただただ悩んでいます。
村の活性化を狙っての試みでもありましたが、
近隣の市町村がこぞって、温泉を建てたり、
体育施設を建てたりしたため、利用者はより施設の新しい所、
便利な所、綺麗な所の利用を考えるのは人の心です。
某市でも市街地のまん中にあった、デパートやスーパーが
倒産したり撤退した建物や土地を購入して、
子供たちの遊ぶ場所や若いお母さん方の
子育て支援センター、また、老人を対象にした生涯学習の
場所などと位置づけた施設を造りました。
対象となる若いお母さんや老人たちは街のまん中まで行くことが出来ず、
利用率の悪い、また利用されないままの施設が増えています。
市町村の考え方では、ただただ空き家が増えて、無駄使いになっています。
何処の市町村でも、急速に利用率の悪い施設が増えています。
地域住民も施設が自分の町内に出来ると、
住民の要求が通ったかのような気分になり
嬉しいのですが、町内や自分たちでは使わない施設なのです。
要らない箱ものが何処の市町村にも増えていきます。
20億円を超える借金をして、スキー場を造った市町村がたくさんあります。
お客が来ない市町村経営のホテルもたくさんあります。
市町村がホテルを建てた理由の一つには、雇用促進事業で建てたものがあり
本来はお客さんを呼ぶためのものでなかったものもあります。
これらは、造っただけでなく、膨大な維持費が毎年必要なのです。
それに借金の返済もあります。
箱はもう要らないのではないですか。
これからは箱物のレンタルや会社などに貸し出すことをお進め致します。
ではまた、サマンサでした。
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空き箱がいっぱい
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