長野県には山間地に小さな集落が、たくさんあります。
これらの集落も村として行事やそれなりの政治も行われていました。
現在は所属する市町村の一部として行政サービスを受けています。
江戸時代から続いている組織や役職は名前が変わっただけで
あまり変化していないようです。
集落の役員も、名主や庄屋が村長に替わり、区長になりました。
長百姓とか組頭は組長とか班長などに変わっています。
今も集落には江戸時代から続いている役職が存在し、
役員は高齢化により分業化したり、
時代に即した新たな役も増えているようです。
一般的には、地区の役員は区長、副区長、会計、公民館長、公民館主事が
地区5役と呼ばれ、以下60以上の役職が存在しています。
この役員数は、どこの地域の役員もほぼ同等の役員が必要と思われます。
山間地の22戸の小さな集落の役員に付いて、地区の人に聞いてみたところ、
20才以下の子供さんは小学生が一人だけと云うことで、
その子のお父さんが、その地区のPTA会長で、
副会長はお母さんということでした。
来年はPTA会長に、お母さんが就任して、
お父さんが副会長ということになるそうです。
また、このお父さんは、現在この地区に中学生はいませんが、
将来の事を考えて、近くの中学校PTA連絡員をしています。
この地区では高校が遠いため、高校生は高校のある市町村に下宿しているそうです。
さらに、地区の区長と消防団員を兼務しています。
22戸の集落では一軒当たり、平均5役員を引き受けていることになります。
なかには高齢の一人暮らしの方もいますので、
役員ができない方もいて、村の役員は、さらに大変なことになっています。
この地区では年に一度、皆さん揃っての旅行を開催しています。
旅行といっても日帰りで、隣村の温泉に行く程度のものですが、
この集落では、全員が複数の村の役員をしていますので出席率100%だそうです。
この、地区PTA会長さんで、区長さんは、この村の旅行の日に
村に泥棒に入ると、どこの家も留守ですから、と云い、
さらに、一人しかいない小学生が通っている小学校の運動会の日にも
村中の人が小学校の庭にいますよ、と云って笑っていました。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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22戸の集落では
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