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おやきを買いに

おやきを知らない人には説明が難しいのです。
ここでは、丸い餃子の大きいもの、ということにしておきましょうか、
それとも、田舎まんじゅう、と云った方が良いでしょうか。
野菜やあんこで作ったアンを小麦粉で作った衣で包んで、
焼いたり、蒸かしたりしたものです。
このおやきは、信州では、どこでも売られています。
作り方や、形にはいろいろあり、これといった決まりはないようです。
ウチで作ると、なすや野沢菜を使っていますが、
野沢菜が無い時期には、キャベツ、シメジ、ニラ、のびる、
切り干し大根、小豆、おからなどなども使われています。
年に何度か、おやきを買いに、ドライブに出かけます。
信州も田舎に住んでいる私が云うのも変ですが、
さらに、山の中の、こんなところに、という意外な場所にお店があります。
おばあちゃん、おじいちゃんの対応に満足して買って帰ります。
130円のおやきの中に、いろいろな思いを詰め込んで売っている、
おやきはなつかしさのかたまりなのです。
どこでも手に入る材料で、特に難しい料理でもなく、
自分でも作れる田舎料理なのです。
江戸時代、それより前からかもしれませんが、
農家では、お米を作っていても、お腹いっぱい食べられない
時代が長いこと続いていました。
その頃には、鍋にたくさんの野菜を入れた、雑炊を食べていたようです。
ところが、この雑炊は携帯食として、
お弁当としては持ち運びが難しく、おやきになったようです。
お米を使わない、お弁当として考えられたと聞いたことがあります。
江戸時代には、お米には収穫量の
6割~7割近い税金が掛かっていたようですし、
小作の場合はその他に、小作料が必要でした。
二毛作の冬作の麦は、まるまる生産者のものでした。
このためでしょうか、お米を使わない、
うどん、すいとん、蕎麦、おやきなどの食文化が発達したようです。
おやきのお弁当は第二次世界大戦の後も、
小学校や中学校のお弁当に持っていったそうです。
お米のある裕福な家では、ご飯のお弁当をもっていきました。
お米のない家ではおやきをお昼に持って行ったそうです。
お米も小麦粉も無い家では、
お昼に何も持って行かない児童や生徒がいたそうです。
そう、まだまだ、50年前の話しです。
おいしいおやきには、おばあちゃんやおじいちゃんの笑顔の他にも
たくさんの見たことのない人たちの顔も浮かんできます。
山間の風景を見ながら味わって食べました。
おやきには、おやきにまつわるいろいろな人や、
いろいろな出来事が詰まっています。
霜が着たようで、木の葉が落ちて、柿だけが紅く見える日でした。
ではまた、広報担当サマンサでした。


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  • 猫の目線から見える世界を
  • 綴った研究雑感です。



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  • 参考までに
  • 吾輩は猫である (岩波文庫)
  • 魔女の宅急便
  • アイムス 成猫用 白身魚味 7.5kg
  • アイムス 成猫用 体重管理用 チキン味 7.5kg