岩手県岩手郡滝沢村の商工観光課は村内に農業体験コースを作って、
主要産業である農業を観光に生かす事業を進めているそうです。
まあ、農業体験や農業を観光に生かす試みは
多くの市町村役場や農協など各種団体が行っています。
残念ながら計画の多くは失敗しています。
失敗の原因は、農業や農業地域を活性化させようとする仕掛け人と
観光客との考え方が一致しないことにあるようです。
長野県でも、市町村が似たような事業を行ったことがありますが、
いずれも長続きしませんでした。
パンフレットには何時でも、レタスやキャベツや白菜が収穫できるような
写真が使われていますし、リンゴ畑には、何時でも赤いリンゴが
成っているイメージがあります。
欲しいものが何時でもお店に列んでいる都会の人には、
作物に収穫時期があることを知らない人もいるようです。
長野県に住んでいる我々は、ミカンの収穫時期を知りませんし、
名前の知らない柑橘類がたくさんあることも知りません。
都会の人は、イチゴやメロンやスイカも一年中あると思っています。
もちろん、全員ではありませんが、田舎に写真を撮りに来る人は、
パンフレットの写真を見て、美しい田舎を想像してくるのですが、
四季により想像と違う田舎があります。
リンゴ園には四季を通じて、赤いリンゴが成っている風景を想像してきますし、
茅葺きの屋根のパンフレットを見て来た人は、
村全体が茅葺き屋根の家が列んでいると思って来る人もいます。
また、パンフレットに写っている、
モンペのおばあちゃんを探しに来る人もいます。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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農業を観光資源にするそうです
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