環境や体に優しい無農薬栽培や有機栽培が注目を集めていますが、完全無農薬で
米や野菜を栽培することは、作物の減収や形など等級の低下が避けられません。
農薬を使わないで害虫を寄せ付けない方法が発見されたそうです。
板などの表面に微細な凸凹を作ることで、昆虫が足を滑らせて、うまく
歩けなくなることを、物質・材料研究機構とドイツのマックスプランク研究所の
チームが発見したそうです。この素材を使うことで、殺虫剤を使わずに
精密機器などへ害虫の侵入を防ぐことができるそうです。
これは、当然、農業分野でも応用が可能と思います。
研究チームは、アルミニウムを霧状にして吹き付けることで、樹脂の表面に高さ
数ナノ~300ナノメートルの凸凹の樹脂板を製作し、ハムシを歩かせて実験した結果、
ハムシは、高さが数ナノ~数十ナノメートルの凸凹の表面ではスムーズに
歩くことができたが、100ナノメートルになると、1分以内に6割のハムシが足をこすって、
汚れを取るような行動を始めたそうです。これは、ハムシの足裏にある剛毛と
樹脂の表面との摩擦力が97%失われるためとのことです。
これを応用して、それぞれの虫が歩行困難になる素材を作ることで、
農業分野でも減農薬が可能と思われます。さらに、鳥が止まれない工夫とか、
クマやシカが歩行困難になる道路などの材料が開発される可能性もあります。
この記事は毎日新聞に掲載されていましたが、今後の研究に期待しています。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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歩行困難になる素材の開発
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