ニュージーランドで発生した地震で、日本人留学生の家族らが、3月3日、
身元が分からない犠牲者の遺体が安置されている軍事基地を訪れ、遺体が
安置されている建物の前で献花したそうです。日本人被災者の安否確認は
遅れており、一部の家族はニュージーランドを離れ、帰国したもようです。
日本で地震が発生して、犠牲者がでた場合、遺族らに遺体と面会させる方法で、
身元判明をおこなっていたと思うのですが、ニュージーランドでは、
家族かどうか不明な遺体には面会させないようです。このような対応を、
不親切だと思っていたのですが、考えてみたら、家族以外の人や家族にも、
見られたくないと思っている遺体もあると思いますので、日本の身元確認に
対する考え方は間違っていたのではないかと思うようになりました。
遺体の中には、事故で傷ついた遺体が多い場合は特に、家族らにも見られたくない
遺体がある可能性も否定できません。ニュージーランドの警察当局は、3月5日現在、
地震による死者が2人増えて165人となり、38遺体の身元が確認され、
家族に知らせた、と発表しました。ただ、身元が判明した遺体の氏名などは、
今後、家族らの承諾が得られた場合のみ公表されるそうです。
家族や遺体の気持ちが伝わってくる、ニュージーランドの安否確認作業に
感謝したいと思います。遺体の気持ちを考えてみたいと思います。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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遺体の気持ち
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