電子書籍が従来の紙の本に勝てない5項目が話題になっています。
長野電波技術研究所附属図書館でも電子書籍と従来の本を比較してみました。
(1) 電子書籍は読み始めても途中で止めたり、必要なところを読み終わると、
続きを読むことはしないようです。これは、従来の本は読み進むと、
読んだ部分とこれから読む部分の厚みが変化するため、終わりまで読めるようです。
特に、電子書籍の小説などは、今のところ内容が乏しいようです。このため、1000冊を
超える電子書籍を持っていたとしても、常に読める状態にしておかないと
忘れられてしまうようで、電子書籍でなければ成し得ないものを考える必要があります。
(2) 従来の本のように、本棚を自分で整理したり、必要なところを開いて、項目別や
必要なところを積み重ねておくことができない。このため、まとめるための機能が
必要のようです。
(3)従来の本は余白があり、書き込みができたのですが電子書籍は書き込みができない。
書かれている内容を、自分なりに構想をまとめたり、著者と議論したり、論点を
展開したり、読んで思いついたことを書き留めたりする、メモ用紙があるとよいようです。
これは、書き込める余白を付けることができます。
(4)電子書籍は位置づけとしては、使い捨てと思われているようで、
その割に価格が高い。これは、理解できます。ただ、在来の書籍と電子書籍は
著作にかかる時間や編集にかかる費用は変わりませんが、
出版には時間も材料も少なくて済みます。従来の書籍のように、価格を下げるために、
一度にたくさん製作し、在庫しておく必要はありません。ここは利点です。
(5)電子書籍は、それ自体、インテリアやデザインとしての価値はありません。
従来の本は、そのまま積み重ねておいても、本棚に入っていても、周辺に積んで
置いても、自分の人となりを他人に無言で紹介できるようですが、電子書籍には、
書籍の語る言葉が誰にも伝えられることはありません。
ただ、古いメディアが完全に廃れることは、今までにもこれからもないようです。
ではまた、広報担当サマンサでした。
追伸、逆に利点もたくさん見えてきました。
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電子書籍が従来の本に勝てないこと
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