東日本大震災の後、被災地には、塩分や放射性物質の濃度が高い耕作地が
残されました。耕作に適さない農地には、水耕栽培などの植物工場を建てて
イチゴ、リーフレタス、トマトなど水耕栽培に適した作物の栽培を
始めたところが増えているようです。被災地に植物工場が増えた理由は、
植物工場では、直接農地を使わないため、塩分も放射能も軽減できることに
ありますが、一番は、農業法人を創ることにより、80%近くの費用が補助金で
賄えることにあるようです。これは、被災地でなくても、新に農業法人を
創設すると補助金の対象になる事業があります。ただ、80%の補助金が
出ると植物工場は成功するのかと言えば、栽培された作物は、畑や水田で
直接栽培された、農産物と同じ販売店を通じて、販売されます。
このため、植物工場にかかった設備費の20%は価格に影響することは
少ないのですが、環境調整に必要な冷暖房費や水溶液を循環させるための
電力が必要になります。冷暖房が必要ない時期は僅かなため、路地栽培に
比べると膨大な灯油や電力などが必要になります。
マスコミや機器メーカーの話しだけでは、正確な採算性が見えてきません。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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被災地に建設された植物工場の問題点
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