世界重要農業遺産システムと言うのがあります。伝統的な農業と農業によって育まれ、
維持されてきた、農地やため池、水利施設などの灌漑、技術、文化風習、風景、また、
それを取り巻く人を含めた生物多様性の保全を目的に、重要な地域を国連食糧農業
機関が認定するもので、世界重要農業資産システムとも言われています。
日本では、今まで、能登の里山里海・トキと共生する佐渡の里山・阿蘇草原の持続的
農業・静岡の伝統的な茶草場農法・国東半島・宇佐の農林水産循環システムが選ばれ
ています。さらに今、和歌山県で400年続く梅作りから梅干しを食べるまでの、梅システム
の世界農業遺産登録を目指しています。これらが、世界重要農業資産システムになったり
推薦されていると言うことは、長野県の蕎麦、うどん、すいとん、お焼きの文化は、長い間、
人の生命を繋いできたと思うのです。ある、お亡くなりになった、小学校の校長先生が
若い頃、某山奥の小学校に赴任したとき、児童の30%は学校に白米と梅干しの弁当を
持参し、50%はお焼きを持参し、残りの20%は何も持ってこなかったと言っていました。
数値は定かではありませんが、戦後、直ぐの小学校での話です。長野県の蕎麦、うどん、
お焼きの文化は、善光寺より古く、善光寺より多くの人が携わってきました。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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長野県の世界重要農業資産システム候補
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