朝日新聞によると、縄文時代の遺跡から出土した人骨が、約8300年前に
埋葬されたものであることが分かったそうです。発掘した国学院大学に
よると、埋葬人骨としては国内最古級だそうで、地面に掘った墓穴の中で
膝を折り曲げ、体を丸めた姿勢で見つかり、縄文早期以降に多く見られる、
屈葬という埋葬方法で、周辺からは遺体が身に着けていたとみられる
貝殻で作った、ビーズ玉も見つかったそうです。全身骨がほぼ完全な形で
残っていて、骨の分析を担当する東京大学の准教授は保存状態が良く、
多くの情報が得られると期待しているそうです。DNA分析をするなどを
して、性別や年齢、遺伝的な特徴を調べるそうです。現場からは土器や
石器、ニホンジカやイノシシの骨、植物の種も大量に出ており、初期
縄文人の山間地での行動や生活実態を知る手がかりになるとのことです。
一方、今の様に火葬して埋葬する方法では、DNA分析しても研究的には
何も得られる物は無いと思われますが、だからこそ、輸入したキラキラした
大きな墓石に、長い戒名や法名が必要なのかも知れません。墓石も戒名や
法名もない、約8300年の人骨は我々に何を伝えてくれるのでしょうか。
ではまた、広報担当サマンサでした。
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約8300年前の人骨は何を伝えてくれるか
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