HOME ▶ 信州更級郡岡田村寺澤家文書


蔵書目録

信州岡田村寺澤家蔵書目録の書籍類は昭和26年1月4日火災により焼失しており、目録は土蔵にあったため残され、下記に列挙いたしました。長野電波技術研究所付属図書館の活動の発端は、祖先が読んだ書籍を読みたいという好奇心からはじまり、この目録に沿って書籍の収集を行ました。現在では多岐にわたる研究支援活動と、日本有数の蔵書数に至っています。

書   名 内   容
四書 「礼記」(大学・中庸)論語・孟子の総称 大学は儒教の経書 三網領と八条目を説く。中庸は徳の道(○教)の総合的解明書。論語 礼子と弟子の問答「仁」意義を説く。孟子は礼子の道を祖述 諸候や弟子との問答
四書理諺抄 「四書正文大網理諺抄」10巻10冊漢学 毛利貞斎著、元禄12年(1699)刊
孝経諺解 「古文孝経諺解」3巻3冊漢学林罹山(道春)講を林○峯(春勝)記す。孔子の弟子の曽参(そうしん)が師から孝道について聞いたことを門人がまとめたもの
古文真宝 先泰から宗までの詩文の選書(漢詩文)多くの同種本がある
古文頭書  
蒙求 史書唐の李翰撰中国の古代から南北朝までの有名人物の言行を記す、児童向けの教科書として便利 清原宜賢注、享禄~天文(1528~1555)ころ成立する
蒙求理諺抄 「古事○絵抄」(こじりげえしょう)14巻 伝記 毛利虚白(貞斎)著 元禄3年刊
唐詩選 唐代の漢詩 同書名多い「唐詩撰解」(とうしせんかい)3巻3冊 宇野成山(東山)
韻鏡 中国の韻図唐の末ごろ成るがわが国のみに伝存し、漢字の音を論ずる根拠,関係本、韻鏡易解,韻鏡解易引など220冊ある
韻鏡写本  
四声字引 六朝、唐宋の中国語に存在した四種の声調(平声、上声、去声、入声)韻書の韻は四声別にわけられている。
続日本書紀 日本書紀は奈良時代に完成わが国最初の勅撰正史、神代から持統天皇までの朝廷に伝わる。神話・伝説・記録など、30巻 養老4年(720)倉人(とねり)親王らの撰
東鑑 「吾妻鑑」鎌倉後期成立の史書52巻、鎌倉幕府の公的な編纂といわれる、幕府の事跡を日記体で編述される、江戸時代の儒学者が中国風に東鑑とした。
和論語 古来の天皇、公卿・武将・僧侶など金言善行を収録して論語にまねた書。10巻、清原良業の書 寛文9年(1669)刊
都鄙問答 石田梅岩の著書、心学を問答体で概説する、4巻 元文4年(1739)刊
為学玉箒  
和漢年表禄 日本と中国の年表1冊 貞亨4年(1687)刊 他に「倭漢皇統篇年合運図」(わかんこうとううんず)がある。円智著
梅花心易指南抄 易の一種 北宋の招康節(しょうこうせつ)指南抄んしょう 創始、筮竹(ぜいちく)を用いず見聞する。事象によって象あるいは数をとって卦(け)を起こす、「梅花心易掌中しなん」(ばいかしんえきしょうちゅうしなん)5巻5冊 馬場信武著 元禄10年(1697)刊
公家鑑 朝廷臣、公家臣の名、「万世公家鑑」享保11年(1726)刊
天明武鑑 「武鑑」多い、天明年間(1781)、天明4年版などを「天明武鑑」という、
台湾軍記 台湾出兵?征台の役 明治7年(1874)高山族に殺害され攻める、?日清戦争の結果日本の領有となる、鎮圧する「台湾記」「台湾軍記」などがある
太閤記 豊臣秀吉の一代記 数種類ある 小瀬甫庵(ほあん)の「甫庵太閤記」五巻 寛永2年(1625)序は太閤記の祖 儒者としての立場から史実を批判している、川角三郎兵衛の「川角太閤記」は史料価値が高い。
武家軍艦 4巻4冊戦記物、享保16年(1731)版 がでている
民家分量記 3巻5冊教訓物 常盤貞尚(堯民)著 享保19年(1737)刊、童蒙は幼少で道理にくらい者
野総茗話 4巻4冊心学 常盤潭北著
一代書用  
和漢無双袋 大本節用
節用 「節用集」せつようしゅう 室町後期(1444~74)文安元年~文明6年の30年間に編された辞書 いろは分け、天地・時節・草木・人名・蓄類・財宝・衣服・食物などの部門に細分している
庭訓往来 往来物の一種 室町時代初期の玄恵(げんえ)法師の作という、25通の手紙文の範例、武士・庶民の日常生活,社会生活に必要な語らいを集めてある、江戸時代寺子屋で読み書きの手本として使った。
百人一首 100人の歌人の和歌 一首ずつを撰集したもの、藤原定家の撰といわれ、小倉百人一首が最もよくおこなわれ、これを模倣したものが多い
かなめ草 2巻2冊心学 牛島堵庵著
観音経抄 妙法蓮華経観世音菩薩普門品の略 観音が衆生の諸難を救い、その願いを満足させ、あまねく教化することを説く
帰命本願抄 浄土宗(法然)の仏書、帰命は自己の身命をさしだし仏に帰趣すること、「帰命本願抄」には証賢や是心の著作がある、刊行は不明
西要抄 2巻1冊浄土宗の仏書 証賢著、元亨2年(1322)ごろの刊
父子相迎 2巻1冊浄土宗の仏書、証賢(向阿)著、他に「父子相迎諺注」(そうごうげんちゅう)湛澄著 貞亨4年(1687)刊がある
万病廻春 医書
日用食性 1冊医学書 曲直瀬玄朔著 寛永10年(1633)刊 灸などがある
徒然草 鎌倉時代の随筆2巻 兼好法師著 244段人事、自然、逸話、人生処世観など著される。元徳2年(1330)から、同3年ごろ成立
和漢名数 語○(い)貝原益軒編 延宝6年(1678)刊山中正利篇 元禄7年(1694)刊もある
江戸町鑑 1巻2冊江戸町内にかんした雑記、諸国関所、町奉行、与力衆、同心衆の氏名、明暦元年(1655)刊、宝暦年間(1751~64)に増補刊行される
新編塵却記 吉田光由 寛永4年(1627)著した数学書算法を普及させる目的として口語・文語・候文をまぜて書いてある
江戸往来 作者不明 寛文9年(1669)初版本、江戸内外の地勢・風土・商工業・物産・人情風俗・名所旧跡・神社仏閣など記されている
今川 今川了俊が弟仲秋のために誌した家訓「今川状」がもとで近世になると「今川」のついた数多くの教訓書が刊行された
小野篁歌字尽 平安時代の官人・学者・歌人・往来物
新選碁径大全 囲碁の本 秋山仙朴著
般若心経抄 般若波羅蜜多心経の略 色即是空の理を説く。「般若心経抄」には天正15年(1587)祐宜著盤珪永琢の寛政12年(1800)刊のものの他にもある
釈迦尊八相略記 釈迦牟尼が現世に現れて衆生に示した八種の相の書
富士之草紙 物語か
往生要集 源信の著 極楽往生に関する経や論の文を集めた書物 寛和元年(985)刊
落穂集 近世初頭の将軍,大名などの逸話や江戸町方の状況などを古老からの聞き書き書、享保年(1728)刊 大道寺友山著
諏訪之草紙  
野馬台詩諺解 漢詩の本 類似本「野馬台詩○釈」「野馬台詩注」「野馬台詩詳解」など多数ある
正信記 浄土真宗の書正信○(げ)に関する書が多い
太平記網目抜書 「太平記」軍紀物語40巻 北条高時矢政から南北朝時代の50年間の争乱の様をきされている
王公太夫名僧伝  
武田信玄公57ヶ条 駒井高白斎 天文16年(1547)「甲州法度の次第」(信玄家法)55ヶ条を起案 後2ヶ条追加する 家臣用の統制・年貢・夫役・訴訟 ・貸借を定めている
三河記三河記 戦記、雑史、松平十郎左衛門覚書 同書名10数種ある
武将伝 「本朝武将伝」伝記物 明暦3年(1657)刊他にもある
本朝武勇良将伝  
銭徳論  
諸宗日本弘通記  
女用文章  
女今川 「今川状」にまねて女の訓戒になることを絵入り仮名文で記した 往来物 貞亨4年(1687刊 沢田きち著 女子用の習字用として使われる
百人一首  
両部神道口決抄抜 源慶安著 亨保4年(1749)刊、真言宗の金剛胎蔵両部の教理で神々の世界を説明しようとする神道説
儒道抜書 儒学の道か儒教と道教の書か、儒学は孔子をはじめとする中国古来の政治・道徳の学、儒教は孔子を祖とする教学 四書五経を経典としている、道教は黄帝と老子を教祖としている、「儒道沿革孝」「儒道教伝」などがある
職原鈔抜書 「職原鈔」北畠親房著 官位の沿革、補佐,昇進などについて記されている、公家法制研究の基本的な資料
服忌令 親族が亡くなった時一定期間自宅で謹慎している法制、綱吉のとき貞亨元年(1684)服忌令を定め、その後改定追加される、著者に青方運善、大滝政肖、小幡和平など
大要集 「大要抄」(たいようしょう)1冊 有職故実をあらわす、故実は昔の儀式・法制・服装などの規定・習慣など
平家物語 軍記物語 平家一門の栄華とその沿落・滅亡を描き 仏教の因果観・無常観を基調としている
通念集 「高野山通念集」10巻10冊地誌・真言宗がある、一無軒道治著
御定書公儀
川中島私記  
東方朔置文 「東方朔置文年代記」「東方朔秘伝置文」は貞亨元年(1684)刊
弾誓上人絵詞伝 2巻2冊 浄土宗の念仏行者弾誓について著す、宅亮編 明和4年(1684)刊
公儀一件公儀  
太平記綱目 40巻60冊太平記の注釈本 寛文8年(1668)刊、原友軒著
一目玉鉾 「補遺版一目玉鉾」元禄2年(1689)版
妙術博物筌 「妙薬博物筌」(みょうやくはくぶつせん)は7巻7冊薬物について藤井見隆著す
急用間合即座引 1冊辞書 安永7年(1778)刊か
徒然草 厭求上人著 潮音上人校
前太平記 俗史書
本朝神社孝 江戸初期の神社研究の書 林羅山著 神社未来の姿を明らかにしようとしたもの
職原抄支流 5巻1冊 法制注釈本
経典余師 四書の普及版 10巻10冊
袖珍武鑑 宝暦11年(1761)版1冊 武鑑は江戸時代の諸大名、旗本の格式・職務などを図で明らかに記した書物
袖玉武鑑 1冊 亨保4年(1719)版
韻鏡  
対極図説 北宗の周敦頤(しゅうとんい)著 無極たる太極から陰極・五行・万物の生成する発展過程を図解した太極図を作り、これに説明を加えた書同書名多い
古今片名附 「古今仮字遺」(ここんかなづかい)か 国語学 橋本稲彦著 文化10年(1813)刊
倭漢歴代帝王備考大成 「和漢歴代備考」(わかんれきだいびこう)日本と中国の年表、三宅帯刀著、貞亨4年(1687)刊
古語拾遺 中臣氏と並んで祭政を預かった斎部広成が哀微を嘆き、氏族の伝承を記して朝廷に献上した記録、「葦原の瑞穂の国」云々のいわゆる神勅は本書がはじめて記した
本朝通記 前編25巻、後編30巻の通史,元禄11年(1698)長井定宗編、「本朝通鑑」漢文体の国史、江戸幕府の命によって編集されたもの、寛文10年(1670)刊
小学句読 漢学の書「小学句読音注孝」神林復所著、「小学句読国儀細詳解」宇都宮由的著、「小学句読国字解」穂積以貫著、「小学句読集疏」竹田定直編
吉水遺誓諺論 吉水上人は法然の異様、2巻1冊、忍微著宝永3(1706)刊
円光一枚起請文 円光は円光大師 法然の諡号、法然、病床で弟子に浄土宗信者としての心得を「ただ一向に念仏すべし」と結び みずから両手印を捺して起請したもの
五常訓 貝原益軒著 漢学 宝永8年(1711)刊 五常は儒教で人の常に守るべき五つの道徳をいう
童子訓 「和俗童子訓」貝原益軒著 児童教育書 宝永7年(1710)刊
仏神感応禄 2編15巻15冊 仏と神が根本までは通ずるという、弄幻子著 放永7年(1710)刊 後編、宝永8年(1711)刊
林家改点五経 林家は林羅山にはじまる江戸幕府の儒官の家
本朝孝子伝 伝記 ?林○著 宝永元年(1704)刊?藤井誠 著 天和4年(1684)刊
庭訓往来抄  
文化改定羽二重大会  
公事根元集釈 有職故実書、応永30年(1423)頃 一条兼良著年中の宮中の公事・儀式の根元・沿革を記す、この注釈書は松下見林の「公事根元集釈」3巻はこの種の書で最も有名である
仏神感応後集  
都名所図会 安永9年(1780)刊 6巻、秋里蕣福編 春朝斎画(天明7年(1787)刊 4巻5冊 秋里籬島著 竹原信繁画)地誌
拾遺都名所図会 5巻、天明7年(1787)刊 名所記に比し絵画の比重が重く、浮画の影響をうけて、より写実的である
図画和字選択集
円光大師和語燈 浄土宗書、法然の法語集
中臣祓和解 神道に関する書「中臣祓~」の書はきわめて多い
厭蝕太平楽記  
古易断時言 4巻4冊 易学 新井白蛾(祐登)著 明和8年(1771)刊
大和名所図会 地誌、6巻7冊 秋里籬島(舜福)著 竹原信繁(春朝斎)画 寛政3年(1791)刊
本朝語園 10巻12冊 随筆 孤山居士著 宝永3年(1706)刊


参考文献

農文協(1997)「農業耕作万覚帳」『日本農書全集39』
長野県立歴史館編(2001.3)『研究紀要7』
長野県市町村誌刊行会(1980)『長野県町村誌 北信編』
長野県史刊行会(1989)『長野県史 通史編 第六巻 近世三』
長野県史刊行会(1989)『長野県史 通史編 第五巻 近世二』
長野県史刊行会(1985)『長野県史 民俗編 第四巻(二)北信地方 仕事と行事』
長野県史刊行会(1984)『長野県史 民俗編 第四巻(一)北信地方 日々の生活』
長野県史刊行会(1981)『長野県史 第七巻(二)北信地方』
長野市誌編纂委員会(2001)『長野市誌 第九巻 旧市町村史編』
更科埴科地方誌刊行会(1981)『更科埴科地方誌 第三巻 近世編下』
更科埴科地方誌刊行会(1980)『更科埴科地方誌 第三巻 近世編上』
山岸松想(1972)『長野県風土記』長野新聞社