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万仕入物時節覚

一 塩壱駄と壱俵(六月土用中ニ善光寺塩問屋ニ而可)
   かます壱つ添(調候、塩之色青白ニ而こまか宜し)
   毎年盆前にハ塩上り候間土用中調よし、
一 油
   六月下旬より盆前に調よし、
一 味噌糀但し大豆壱斗煮候而糀弐升五合つゝ入申候
   二月味噌煮候、今井村酒屋平七殿江誂置、みそ煮候而より二十三
   四日迄立候而仕入よし、糀下直ニ而も外よりハ調申間敷候、正之
   知候酒屋之糀宜御座候、味噌に変なく宜候、
一 種粕六俵 但し壱表八玉つゝ入、
   七月初ニ相調可申候、正之知れ候種粕相調可申候、飯山粕并ニ
   山中・大町粕等正之、不知粕ハ目方有之候共、中にハまぜ有之候粕
   もまゝ有之候由ニ御座候間、正之知候地粕相調可申候、右種粕
   ハ八月初メ方粉に致し置可申候、高菜之こやし并ニ九月田麦ひ
   き蒔溜仕入候分也、但し雨ふり候節つぶし置可申候、
一 十月に入田畑麦并高菜こやしに、このか并ニ白粕相調可申候、尤
   多分ハ無用時々に相調可申候、雪降候得者下直ニ相成候、来
   春并五月稲こやしの分ハ、十二月ニ入下直之処調置可申候、
一 白粕
   右ハ善光寺がんゼき町之方宜御座候、惣而通り之中此方江近き
   粕ハ貫目無之候、尤遠近之店共に其家々により次第不同有之候、
一 種粕六俵
   右十二月初ニ相調置可申候、来年木綿之こやし之仕入也、
一 若しわら仕事手前ニ而出来兼候節ハ、冬中にねこをかゝセ可申候、
   扨むしろをおらセ可申候、其次ニ節季餅を入候俵五つ・肴入候
   俵壱つヽ十二月廿日前ニこしらひ可申候、
   右之外明俵ハ酒屋より入用程相調可申候、酒屋之俵ハ米をあけ
   候俵故宜し、殻屋の俵ハあしく、其訳ハ殻屋にてハ能俵にハ米を入、
   悪しき俵を払なり、明俵ハ十二月・正月共に酒屋にて可調物なり、
一 正月八日より縄をなわせ可申候、委しくハ前ニ記し置候なり、
一 縄弐駄位ハ入用の外ニたくわひ置可申候、細縄も弐三束斗ハた
   くわひ置可申候、若無之候ハ、冬中ニ調置可申候、
一 古明俵六十七十ハかこゑ置可申候、当村河原出水之節、若し大雨
   之節押切有之候節、高持ハ縄・俵出し申候、かこゑニ御座候、
一 古ねこも五六枚宛ハかこゑ置可申候、河原出水之時の用心なり、
一 松長六尺之杭木百本位ハたくわい置可申候、河原出水之時之用
   心なり、
一 松・栗之類長サ四尺之杭木百本斗もたくゑ置可申候、又ハ長
   サ三尺五寸位之杭木も百本位たしなみ置可申候、是ハ手前之田
   地深引堰等ぬけ候節用候用意なり、毎度堰はゞぬけ候節百本位
   入申候、
一 澳水押之深引ハ、毎度秋物仕廻田麦蒔済候而直に深引を掘り可申
   候、早ク掘り不申候而雪降り寒冷相増候得者掘り難く候、若し
   ほり不申候時ハ、冬田水之雪水落不申候得者田麦用立不申候、尤
   を深く掘るべからず土手ぬけ悪しく、
一 屋敷田東之深引、北ハ四拾刈・東西弐枚之間より南四苅之東深引、
   夫より南之方毎度掘り可申候、尤深掘り致すべからず、せぎはゞぬ
  け落悪しく、右深引之内、新左衛門殿田之西之通り、権三郎殿田之
  西え通りハ、私方双方ニ而隔年に掘り可申候、
一 東屋敷畑南大道添より、南ハ平三郎殿裏通り考蔵殿屋敷裏通り、
   夫より南江行、田之西より南之方畑之西畔通り考蔵殿屋敷東、卯八殿
   屋敷東小次良屋敷東、久左衛門殿東通り南江行、新左衛門殿畑之
   北通り、右畔掘りハ手前之分ニ而水払古来より立置申候、毎年春中ニ
   畔掘可致候、必ず共休み申間敷候、毎年掘可申候、
一 鍛冶屋敷北畔堀・東畔堀・南畔堀・西畔堀何れも手前之分、毎年春中
   畔掘可致候、
一 西石やつか木立之祢通り境峯より東ハ手前之分なり、
一 森沢畑拾弐俵地、西之方畔堀ハ玄峰院様両境ニ候ニ付、畔堀之節前
  日御寺江届ヶ、翌朝双方ニ而壱人宛出毎年掘可申候、
一 用水堰払ハ昔ハ村中入合ニ而掘候処、寛政元酉年より田水口より上
  り掘申候、払堰ハかき役ニ而壱人つゝ出掘申候、
一 東河原底樋屋敷田江掛ヶ、水之口土砂免橋下之水口より底樋下
   た分堰筋、春中種子蒔に大沢氏江相談致し、田掛り之人数ニ而掘
   り可申候、且ハ毎年底樋江縄を通しそうし致し可申候、尤此儀
   も大沢氏江相談し可致候、

   田掛之人数  大沢愛之助殿  兵左衛門殿
   慶十郎殿    新左衛門殿   権三郎殿
   磯吉殿     岡右衛門殿   新十郎殿
   新平殿     久左衛門殿跡  磯右衛門殿
   弥三右衛門殿 南町忠左衛門殿 南町豊吉殿

   以上

   右者文政六年未之年之持主衆中也、
一 北原田かゝり堰払之人数 慶十郎・儀惣冶殿之分、文政五午年より山岡田組
   猪兵衛殿・大沢愛之助殿・山岡田庄右衛門殿 茂兵衛殿御子息也
   以上六人也、毎年種子蒔前に右人数ニ而堰払可致候
                               水口北番場末水新十郎殿七十刈也、  
                               北弥三右衛門殿田北堰筋道を越し、
                               光林寺之田西南通り夫より北条
一 大門田百弐拾刈、田数三枚堰払可致候、
一 築地田堰払可致候、
一 隅田水押田堰払可致候、
一 せり町田水口中河原堰より水引申候堰払可致候、
一 土砂免下堰払可致候、
一 隅田堰南弐拾刈田之南拾五束刈ハ、南之方五左衛門殿田より土砂免
   堰より水引申候、右拾五束刈田ト五左衛門殿持之田と壱枚田ニ而
   中組七左衛門殿田ニ有之、七左衛門殿子息吉五郎殿其子次左衛
   門殿也
一 屋敷田南弐拾刈ハ、新左衛門殿田東より水引申候