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人工薪は火がつきにくい

20041210164408.jpg高圧縮されてできているので、密度が高く、含有しているカロリーは体積当たりで大きくなっています。これによって、木材も火付きが良いとはいえませんが、 人工薪もさらに燃焼しにくくなっています。具体的に言えば、木材はしっかりと組み上げるなど、うまくすれば紙などでも点火できますが、人工薪では付きませ ん。感覚的には炭の取り扱いに近い物です。そのため、木材などで置き火を作ることが必要です。一度、火がつけば他の人工薪にも徐々に火が回ります。火の広 がる様はお灸のようにも見えます。確かに、細かい繊維のモグサを固めたお灸は構造的には人工薪に類似しています。圧縮率が根本的に違いますけど。火が回る と灼熱します。


燃え方や火力について


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良く質問されることでは燃焼時間と火力です。燃焼時間については圧縮されている分長くなっています。

ただし、この比較はストーブの性能や煙突の状態、空気の流れによって、全く違うので時間や火の具合の説明ができません.右の写真は最大直径50センチメートルほどのだるまストーブでの燃焼風景です.

火力という物も置き方によって非常に変わります。近いものを上げれば炭です。炭の火力もそうですが、集めることで非常に一度に多 くの熱量・火力が大きく・高くなります。逆にバラバラに配置すれば火力が弱くなり、長く燃やすことができます。人工薪も集めれば、実際にはかなりの火力が でます。しかしながら、炭とは違い炭化しているわけではなく、不燃物が多いため、一度に放出できる火力は炭よりも低くなると思います。その代わり、炭より長 く燃えます。

この時、一番の問題なのですが煙がでます。煙の臭いは新聞紙を燃やしたときと同様の臭いですが、新しく設置した方ほど、薪ストーブに幻想を 持っており、木材の持つ成分が燃焼時に発する煙というか、香を大切にします。確かに、薫製をするときには大切ですが、人工薪を使う際にはあきらめて頂くし かありません。

この点から、囲炉裏などの煙がでては困るの利 用やバーベキューなど調理への利用には不向きであると考えております。ただし、安全性は高いので、使ったからと言って問題になる理由はありません。

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