赤紙の秘密は裏側にあり。現在の戦争教育の実態。

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小学校の教員をしている知り合いから、子どもたちの戦争教育の現状を聞くと、一昔前は「おじいちゃんや、おばあちゃん」の戦争体験を訪ねようという形で、戦争の悲しい体験を伝えてきたわけですが、今の日本には戦争を体験した高齢者の方が少なくなってきたために、実践できなくなってきたというのです。そもそも、おじいさんが元気でいても、核家族化が進み、同居されている家庭も減ってしまって、とても困難な状態になるのです。だから、やもえずに戦争教育の題材に湾岸戦争やイラク戦争の話になってしまいます。こうなっては対岸の火事です。これで子どもたちは過去の体験や教訓を自分のものにできるでしょうか。教育の現場では、まだまだ難題が山積しています。子ども達の将来のためにも、大人のすべてがまだまだ考えていかなければいけないことでしょう。

この赤紙が、すこしでもそのお役に立てばと思います。戦争や紛争はいまでも世界の各地で行われて根絶できていないものです。ある日、日本が戦争に巻き込まれていっても不思議ではありません。この招集令状のように、国が改めて赤紙を発行する可能性だってないとはいえません。

もしも、今赤紙が届いたら、どうすればいいでしょう。紙一枚で命をかけられますか?そのときに平和を訴えていけるでしょうか。これは、日本の過去の事実であり、起こりえる未来でもあります。当時の思いを想像することは、子ども達だけではなく、大人の方にも戦争について考えるきっかけとなればとおもいます。

あまり知られていませんが、赤紙は電車の乗車券切符のかわりにも使えたことや、裏側には心得や罰則など、細かく文字でさまざまな内容が記載されています。すべてが、起こった事実です。今の教科書てば文言についてさまざまな議論がなされることがありますが、当時の本当に書かれた文章の前にどれほどの意味があるのでしょうか。事実を知り、それをどう生かしていくかが、教育の一つの形だと私たちは考えております。

 

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このページは、yukufumuが2016年7月25日 14:57に書いたブログ記事です。

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