私どもで製作している赤紙(招集令状)は桃色の紙に再現しております。それは、私どもの図書館で蔵書されている本物に近づける為です。おそらく「あれ?もっと赤くなかったの?」という思われた方も多く、ご意見を多く頂きました。
実は、終戦間際の日本は極度の物資不足に陥ったため、赤い染料が足りず、桃色までしか染められなかったという史実があります。本物だからこそ桃色ということになります。
たしかに、別の戦争中に出された赤紙は、まさに赤い紙でしたし、太平洋戦争でも最初の頃に出された赤紙は赤かったのだと思います。
お問い合わせ頂いた方の中で、テレビのドラマや劇中でお使いになられたいという要望にお応えするために、赤い紙のレプリカを作りました。複製品とはいえ、文章は本当に書かれていた物。戦争の悲しい過去のを表す資料として、今に伝えるためにもご利用頂ければと思います。ご要望の方はお問い合わせください。