中国で、万国博覧会が開催されました。
オリンピックに続き、万国博覧会が開かれました。これこそが高度成長期であり、先進国へ急激に変わりつつある姿を目にします。
この大きなイベントに多くの観光客が日本からも訪れることになるのでしょう。
当図書館の資料を調べてみると、数十点に及ぶ、古い絵ハガキがあります。そこには、上海の貿易港として、歴史的、情緒のある町並みが鮮やかに描かれています。
変化の激しい上海において、この万博によって、また一段と歴史情緒が失われてしまったのではないかと感じます。最新の技術はすばらしいものですが、しばしば、技術にばかりで、自然や人間の倫理観を損なってしまうことがあります。それらを伝え、再確認する機会になればと、アップル図書館では、古い文献の電子書籍化を進めております。
上海の古い絵ハガキも、復刻して、1枚100円と送料にて提供しております。一覧を記載しますので、注文はお問い合わせからメールにてご連絡ください。
戦中ハガキ 上海 写 バンド
戦中ハガキ 上海 絵 北平萬寿山石舫
戦中ハガキ 上海 絵 パークホテル
戦中ハガキ 上海 絵 上海神社
戦中ハガキ 上海 絵 湖心亭
戦中ハガキ 上海 絵 南京路通り
戦中ハガキ 上海 絵 ブロードウェイマンション
戦中ハガキ 上海 絵 大競馬場
戦中ハガキ 上海 絵 上海市政府
戦中ハガキ 上海 絵 上海大世界歓楽郷
戦中ハガキ 上海 絵 秦淮夫子廟付近
戦中ハガキ 上海 絵 中国郵便局
戦中ハガキ 上海 絵 バンドの壮観
以上です。
この絵ハガキの原作は昭和10年ごろのものです。おそらく、万博に行く日本人は、この事実をほとんど意識していないのではと思いますが、日本と中国は、約70年前に戦争をしていました。日中戦争です。南京を始め、この上海も戦争の舞台になりました。この絵ハガキは戦争の資料でもあります。
鮮やかに描かれた失われてしまった歴史情緒のある上海の風景を、見て頂きたいと復刻しましたが、同時に、しばしば描かれる軍人の姿も見て頂きたいと感じております。
歴史的な戦争の謝罪や責任は、長い時間をかけて取り組んできたことですが、昨今の教科書問題を始め、いまだに溝が埋まらない問題を抱えています。
どんな社会でも長年の問題は抱えているものです。ただ、日本人として、全く知らないということは、失礼なことだと思います。
万博は、未来に繋がるイベントです。これからの経済社会において、中国のしめる責任は大きくなります。協力し、または競い合う国として、中国と日本のことを考える機会だと感じます。その役に立てればと、上海を題材にした戦中復刻絵ハガキを紹介させて頂きました。よろしくお願いします。