小笠原流は礼法の流派の一つで、京都小笠原家に発祥し、信濃小笠原氏に相伝されたと言われている。江戸時代中期から明治期まで、女子どものしつけ(躾)、礼儀の作法して広まった。

文化6(1809年)に岡田玉山によって編纂された本が『小笠原諸礼大全』3巻3冊である。

以下は目次(不明な点は順次修正の予定です)

5 礼の本を知るべき事　　　5 ○三歳暮の礼の事
6 五ヶ日の事 　　　　　　　　8 五節句八朔の事
8 朔日15日28日の事　 　　8 麻上下裏附上下の事
9 ○服の事　　　　　　　　 　　9 帷子の立の事(かたびら)
9 袷並単物の事(あわせ) 　10 ○黴の事
10 白無垢の事 　　　　　　　10 羽織の事
10 礼に真単行あること 　　12 貴人に○月見する事
12 奏者なき○月見のこと 　 13 ○にせ大開の事
13 扇子に故実あること 　　13 老若常に心かけ○の事
16 同をしへ歌謡抄 　　　　　18 貴人に若承らべき事
18 貴人へ書状を奉る事 　　19 扇子小刀を参らする事
19 硯料紙を奉願事(すずり、りょうし) 20 同云私阿しらひの事
20 懐紙を御目に出す事 　　20 速歌の座敷心得の事
20 花進上の事 　　　　　　　20 掛物をかくる事
21 同数うた絵抄 　　　　　　21 掛け物生け花を見る事
21 孕者きやうの事 　　　　　22 香をきく事
22 同おしへ寄諸抄 　　　　　23 お茶を参らする事
24 人の腰の物見横の事　　24 貴人より刃脇差を請る事
25 御手水を参らする事 　　 26 小袖かひみゆくの事
26 楊枝を参らする事 　　　　26 御渡所取やうの事
26 乗物○礼途中にて貴人に○と記心得の事 27 碁持碁盤直歓の事
26 同○○へ歎 　　　　　　　　27 貴人私宅へ御入の事
27 貴人小座敷座時の事 　28 亭主送る礼の事
27 貴人より御遣い下さる時の事 28 風呂敷○○やうの事
28 甲冑を見る事 　　　　　　29 人○○書物見様の事
28 土座の礼の事 　　　　　 29 貴人迷にて廊つうふ
29 屏風立やうの事 　　　　 29 着座時宜ある事
29 燭台並やうの事 　　　　 32 目遠ひ歩行ぶりの事
31 衣紋つきの事　　　　　　 32 言葉すきの事
32 座に有物○○べからざる  33 ○既あしらいの事
33 途中人にすれ立つ事 　 33 相性並びに語る心得の事
34 貴人の所にて鼻かむ事 34 鞠見物の事
34 ○定扱儒書詩歌等薄澤の庵へ出る事 35 立花見やうの事
35 鞠場をしへ歓   　　　　　36 常の幕打やうの事
36 幕出入の事　　　　　　　36 暖まくの事(段幕)
36 内幕之事　　　　　　　　　36 惣願幾○子幕の事
36 のれんまくの事　　　　　37 障子襖出入の事(ふすま)
37 同教歌図○　　　　　　　　38 台に上下積様の事
37 小袖帷子積ゆうの事 　 38 小袖以○の事
38 広蓋につむ事　　　　　　39 同数ある時の事
38 小袖上下を手にもちてつめいる時心得の事 39 同数うとすの事
39 台に魚積やうの事　　　 40 葬礼の事
39 台に鳥積様の事　　　　 41 焼香並びに仕廻礼の事
39 同をしへ歌う　　　　　　　42 客心得の事
41 葬場に張を付ける事　　43 貴人並びに女の脉診べき事
41 同をしへ歌う　　　　　　　44 手長の事
42 亭主心得の事　　　　　 44 飯のつぎやうの事
43 通いの者ども路先の事 45 膳部の図
44 通いの者膳持やうの事 45 通行ちがひの事
45 汁かやうのの事　　　　　45 銚子土窯上中下ありの
45 左右向ふ通いの事　　　46 下輩の盃取り次事
46 杓人心得の事　　　　　　47 吸い物肴の事
46 盃の元を隔たる事　　　　48 台物押出し様の事
46 三献の事　　　　　　　　　48 当座の台の事
47 世こを入るる事　　　　　　49 食籠出す事
48 折取をへ冷やし物の事　49 飲食の事
48 らう茶の事(老茶)　　　　　51 汁かへる事
49 座敷○指心得の事　　　　51 湯つけの事
51 飯を強いる事　　　　　　　52 ○茶の事
49 物喰う慎べき病あり　　　53 肴の事
53 凡て食する箸取りやう　 54 御流れの事
51 貴人引き物水時の事 　 54 御通いの事
52 盃献○の事　　　　　　　　55 中○の事
53 御盃以戴の事　　　　　　56 具足の餅の事
54 大ながれの事　　　　　　57 ○の禽此事
55 石出しの事
55 貴人の相伴覚悟の事
56 同をしへ歌