今期一番と思われる雪を心配します。

都心で初雪＝関東甲信山沿いは大雪の恐れ－気象庁
　低気圧が東海地方の南海上を東北東へ進んでいる影響で、関東甲信地方では9日午前、広い範囲で雪が降った。東京・大手町の気象庁でも午前5時50分ごろ、初雪を観測。平年より7日遅く、昨年より7日早かった。関東甲信の山沿いでは昼前にかけて大雪の恐れがあり、同庁は交通機関への影響などに注意を呼び掛けた。　(時事通信)

 

天気は毎日かわるものですし、雪も毎年ふるものだから、
南の島にでもいかないと避けられないと思います。

雪の準備はまず心構えのような気もしますが、何かと心配の種は多いように思います。

北越雪譜には「雪の用意」という記述があります。

雪の用意

前にいへるがごとく、雪降んとするを量り、雪に損ぜられぬ為に屋上に修造を加へ、梁柱廂　家の前の屋翼を里言にらうかといふ、すなはち廊架なり　其外すべて居室に係る所力弱はこれを補ふ。雪に潰れざる為也。庭樹は大小に随ひ枝の曲べきはまげて縛束、椙丸太又は竹を添へ杖となして枝を強からしむ。雪折をいとへば也。冬草の類は菰筵を以覆ひ包む。井戸は小屋を懸、厠は雪中其物を荷しむべき備をなす。雪中には一点の野菜もなければ家内の人数にしたがひて、雪中の食料を貯ふ。あたゝかなるやうに土中にうづめ又はわらにつゝみ桶に入れてこほらざらしむ　其外雪の用意に種々の造作をなす事筆に尽しがたし。

冒頭の前とは雪の気配をしる方法です。本文を見ると雪の用意とは、家の補強、庭木・庭草の保護、食糧の保存などのようです。

北越雪譜は現在の新潟県のことなので、都心の状態とはことなると思いますが、現代は庭が無かったり、冬でもスーパーがあったり、鉄筋コンクリートの家だったりと、雪の用意も様変わりしているようです。ニュースで呼びかける注意と言えば、「寒いので暖かくして・・」「スリップにご注意」などで、どうやら居住や生存の心配ではないようです。