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-- 「江」と浅井三姉妹。戦国時代の女性達の資料 --

大河ドラマに登場する江・崇源院と浅井三姉妹について、当アップル図書館の古典資料を調査致しました。

まず最初に、日本の歴史において、あまり歴史の表舞台には出てこず、記載があっても○○の娘や、室(妻)と書かれ、本名でさえ解らないケースが殆どです。

江を崇源院と呼ぶのは、徳川家の系図やお墓に書かれている名前であり、出家などしていれば、その様に呼ばれていたと思われますが、「ごう」「おごう」「おえよのかた」なのか。ハッキリしない事が多いのです。当然、女性に関する資料は武将に比べてはるかに資料がすくないことがあります。

歴史の場合の一次資料となるのは、本人、または、身近な人物が書いた手紙が上げられます。これらは、現存も少なく、大変貴重な資料です。
こういったものをご紹介できればいいのですが、近隣近代の長野市における個人的な文書も多数ありますが、私どもの資料は、江戸時代を中心とする幕府が編纂したと言われる歴史書や、軍記物を初めとした歴史を元にした小説・絵巻になります。

軍記物の記載は誇張も大いにある為、学術的には認められておりませんが、時代がより近い事、また、その記載の元になった何かしらの事象は十分あり得るため、資料としても重要です。

秀吉の事について記載された太閤記の異本「太閤真顕記」では

http://www.i-apple.jp/taiko/

 

9編9-10巻に「三女子北の庄を出る事・三女柴田が城をでる事」という題名があります。

本能寺の変後、浅井三姉妹は柴田勝家に輿入れした市とともに北陸に入り、勝家が秀吉と対峙した賤ヶ岳の戦いにやぶれ、越前北の庄から逃れるという内容。360巻あるこの文献の中で、ここに「江」の記載があります。

  Scan10003.JPG現在とは異なる点がいくつかあり、江戸時代に一般的に知られていた物語はこちらであったように思われます。この本では長女が初、茶々・淀殿は菊子という名でよばれ次女、江は「お強」という名で、その後のことについても、僅かながら記載されています。(PDF版・和綴じ製本普及版ともに1冊2400円+送料350円で復刻しております。ご注文はお問い合わせにてご連絡ください)

 

また、江戸時代の人物辞典、1669年刊の「和論語」の7巻は貴女の巻で、

http://www.i-apple.jp/catseye/2011/06/7.html

中を見ると、初が藤子という名で、また、京極龍子の名前も見えます。この本には、彼女の残した言葉というものが添えられていて、その性格を感じる文面です。

和論語Scan10001.jpg和論語Scan10003.jpg一つ、気になる記載は、例子です。どうやら、豊臣秀吉の妹、徳川家康の妻となった旭姫の様で、あまり、記載のない方なので、大変興味深いかと思います。

淀殿は、その他、大阪の陣にてなくなられるまで、度々記載が見られ、先に紹介した太閤真顕記意外にも、真田三代実記や、難波軍記の中にも登場しております。

他にも、記載を見つけた際には、こちらに追加していく所存です。

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