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-- 飯山市で「なかくぼ石・凹石」見つけました。 --

飯山市の図書館に置かれた穴の開いた石に注目。千曲川の滝つぼで生まれた変な石。これは、我が家の一族に伝わった信濃奇勝録の第一の奇石「沖の窓石」と同じもの。

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江戸時代、千曲川で生まれた、一つの名産だった石を、庄屋や商人、豪農などが庭に置いていた。推測だけど、建物の改築などを経て、不思議な形の石の歴史を覚えられていることもなく、寄付されて、集まってきたのだろう。住民にほぼ知られず、ひっそりと飾られていた。
(「信濃奇勝録」原文PDF5巻,1886年 https://ebook.dlmarket.jp/products/detail/304714
 長野の歴史に興味持ちましたら復刻しています。ちなみに、この本の記載はとても知名度が高く、現在のツチノコの形状は、この本に由来しています。本当は、長野県の動物なんです。なぜ長野でツチノコ祭りができないのか。)

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沖の窓石は、同様に千曲川で生まれ、木島平の豪農にあったのだが、縁戚ができたようで、江戸末期に長野市篠ノ井まで贈られてきた。今は、千曲市の県立歴史館の庭で、理由を知られることもほとんどなく置かれています。

重さは3トン近くあると聞く。距離にして約50km。江戸時代に、これほどの荷物の輸送はどうしたのだろうか。

当時、千曲川は、松本市のあたりから新潟市、日本海までつながる千曲川通船があった。
この船に乗せて、人力で引っ張り、庭先に置かれた。上田藩から、ぜいたく品だと、罰金を取られた話もある。実は、重量は問題ではない。というのは、山と海をつなぎ、さまざまな物資が運ばれていたから。
ちなみに、通船は、東京電力・JRのダムにより、分断されてなくなってしまった。東京で電気を使うにも、山手線の電車を動かす力になっていた。(何年か前に、JRの取水不正があって、水利権を失っているので、水量は戻り、漸くサケが遡上できそうだったりする)

千曲川は、動き、あふれることもあり、歴史は少ないのだけど、この石は、その生活文化の証拠なのです。

おまけ。この石の下には、埋蔵金が埋まられていたんですよ。代々、お宝の伝承がありました。昭和初期に掘りだしてしまったそうだし、跡地は、住宅開発で見る影もありませんが。ロマンあふれた石なのです。
ついつい、石を眺めながら、時を忘れてしまいました。

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