-- 神農本草経と本草綱目の薬事法違反以前 --
インターネットに薬屋さんが多いわけにはいくつか理由があるようです。
- 薬そのものが軽く単価の高い通販を行いやすい商材であること
- 薬の販売は薬事法で定める許可が必用で,市場が荒れないこと
- 薬は保険や不動産などのように,ウェブ広告で高い単価の商材であること
などなど,これ以外にも様々です。
薬事法には広告規制が定められています。 詳細はというと
「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器は、その承認もしくは認証の内容又は届出をした内容の範囲を超えた効能効果等を標榜することはできない。」
という内容です。
そこで,
- 薬の効果を薬事法に抵触しないで伝える工夫
として,古典にたよるという方法がしばしば行われています。
(ある県の条例ではこれの方法すら禁止されている場合があります)
当図書館では,薬効の保証はできないのですが,
神農本草経や本草綱目への掲載の確認は行うことができます。
このような質問のご依頼に答える中で,時々不思議な現象がおこります。
それは,掲載の確認をされた植物や動物が掲載されていないことです。
私ども以上に依頼者の方が驚くことが結構おきています。
そこで,漢方薬を取り扱われる皆様へ,ご連絡いたします。
司書の仕事は情報還元が基本です。どうか正しい情報をお客様へ
お伝えいただくよう宜しくお願いいたします。
いくら薬事法の広告規制を免れるために,神農本草経や本草綱目の
引用を利用しても,虚偽の情報を提示しているようではもともこもありません。
正しいかどうか不明な場合は,こちらで対応できる場合もあるかと思います。
ご質問お待ちしております。
今日の資料「神農本草経」
今日の資料「本草綱目(ほんぞうこうもく)」