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-- 鉄腕DASHにて「クワイ」の画像をご利用頂きました --

2月14日付けの日本テレビ番組「鉄腕DASH」にて、農業全書から「クワイ・慈姑」の画像を利用頂きました。二週連続での利用して頂きました。

和漢三才図会、本草綱目、農業全書には、多くの野菜や植物の記事があり、栽培方法や機能性について様々な記載があります。そして、そこにかかれた挿絵は、素朴ながら、その特徴を表していることから、現在も資料としてお使い頂いております。

今回のクワイは、沼地や泥地を好む野菜で、正月などの縁起もので食べられるかと思います。今の人は、あまり食べなくなっているかもしれませんが、普段食べない野菜を改めて、調理してみるのもおもしろいものです。

今回のクワイから、土地の適材適所、産地特性を生かすことが、これからも必要なのではと改めて感じました。

それは、クワイを栽培したいと思っても、沼地がなければいけません。水がなければいけません。
単純な更地を探すより、遙かに限られた地域でなければいけないということになります。とてもまねできないわけです。

土地の特性という話なら、長野の山間部に日陰という地域があります。山の北側の斜面で、日当たりが悪く、寒さも厳しい、雪が溶けず、今では良い環境とはいえませんが、この環境での、麻の栽培は、細く長く育てることができるので、良質な麻の繊維を育てることができます。麻が特産であった時には、この日陰こそ、良い土地だったのです。

昔は、農業を中心に考えられていました。日当たりが良く、水の確保ができるところは、先に田んぼとして、利用されました。水はけの良い場所は、畑に。住宅は、二の次、三の次。農地に向かないところに、住宅が建てられました。こういう時は、農地も大切に扱われ、価値も宅地より高くありました。生活を支える物だったからです。沼地や日陰でさえも、しっかりと評価していたのです。

今は、逆です。住居宅地を中心に、さらに土地の価格を中心に考えられるようになったと思います。鉄道や道路の開発は、人里離れた、人が住んでいないところで大規模な開発が行われました。

それまでに人が住んでいなかった場所には、なにか理由があるものです。確かに、土木技術が良くなり、地盤の悪いところも、十分に住めるようになっていますが、川の底や、元の田んぼは、
自然の都合に合わせず、人間の都合で、職場が側であったり、駅が近くだったりというものだけを理由にするのでは、いざ災害になった時に、被害を増してしまわないかと、心配をしてしまいます。

単純なようですが、今の日本では、気候と土地の質に合わせた利用というのは難しいようです。

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