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-- 地域の歴史資料で災害リスクを減らそう --

今年の夏は長野でもゲリラ豪雨の様な猛烈な大雨に見舞われました。この題材になっている岡田川も一部決壊し、浸水してしまった家がでてしまいました。

だれもが、この異常気象を感じずにはいられません。この状況を改善するためには、本当の意味で環境に優しい生活を送らなければいけません。
環境に優しいと言えば、エコポイント対象商品らしいのですが、私には、あれらの家電や車、ソーラーパネルを買うことで、環境に優しく、環境が改善してなっているのか。むしろ、物の消費を促し、エネルギーの消費量が増しているのではないかと、疑問を感じます。

果たして、これらの方法で、この異常気象を止めることが出来るのか。それとも、エアコンを禁止したり、輸入食品を禁止したり、家電を贅沢品にして税金を多く取ったり、大変な規制がなければ、この状況は変わらないのかもしれません。

当図書館の元の長野電波技術研究所でも、環境問題を考慮した商品を扱っています。新聞紙を原料としたリサイクル燃料は、原料が植物繊維なので再生産可能な持続性があること、紙資源として、何度も活用(リユース)した繊維を元にしていること、植物が期限なので、使用後は土にもどり、無機肥料としても優秀であることなどの特徴があげられます。

人工薪「紙薪」につきましてはhttp://www.i-apple.jp/fire/を参照下さい。

この図書館のPDF電子書籍は本を作るのに紙を必要としないので資源の節約につながります。図書館事業も環境問題を考えています。

これらの環境対策を続けることは大切なのですが長い道のりです。毎年繰り返して起こる災害にはなかなか役には立ちません。

 

そこで登場するのが、郷土の歴史資料です。古い資料が災害対策に役立つことがあるのです。

古文書には、その地域がどのような災害に遭ってきたのかを記録し伝える物で、言ってみれば現代のハザードマップに通じるものです。

昔の人たちは、地形的に災害に弱い場所を知っていました。そこには、家を建てなかったものです。

ところが土地が空いているという理由で、現代人は歴史を無視して新興住宅地にするケースが多く見られようになりました。新居という一生に一度の買い物の安全のためにも、一度、歴史を調べることは損ではありません。

また、記録には災害への対策も書かれています。

たとえば竹林です。摘み草日記で紹介している長野の隠れた名物「タケノコ汁」に使っている破竹のタケノコは、実は水害対策のために、ご先祖様が植えた竹なのです。

タケノコ汁の記事はhttp://www.i-apple.jp/yukufumu/2009/05/post_612.htmlです。

ほかにも柳の木などが堤を強化したりするなどの治水対策に使われてきました。

邪魔だからと言って、家の周りの林を無くしてしまうと、思わぬ水害を受けるのかもしれません。長年、その場所に住んできた人の知恵は生かさないといけません。

郷土の歴史資料は、その役に立つのです。

 

今日、紹介する文献は長野市篠ノ井に流れる岡田川の工事に関する文献です。周辺の村から、多くの人足が参加しています。昔から水害にならないように注意していたことが伺えます。

 

【御幣川日々人足改帳会所】 

 現在、長野市篠ノ井御幣川 では明治元年10月頃から
岡田川の工事を藩からお金を借りて行った時の人足帳である。
130ページ、大きさ、縦約32㎝×横約13㎝厚さ10mm。
人足は、御幣川の他、岡田村、小松原村、五明村、瀬原田村、
岡田村築地組、岡田村山新田、高田村から来ていたようです。
半分くらいは白紙です。

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