-- 伊藤伊兵衛とソメイヨシノ。接ぎ木技術。 --
伊藤伊兵衛をご存知ですか?
作者不明とされている桜ソメイヨシノ。
限定するような資料が残されていないため、今も課題になるのだけど。
今の駒込、染井村では江戸一番の園芸家一族は代々伊藤伊兵衛を襲名していた。
伊藤伊兵衛は、接ぎ木技術を備え、大名をはじめ、多くの園芸植物を送り出している。
その中で、4代政武は、徳川吉宗に小石川療養所の御庭番を任され、また、別の記録では染井吉野が小石川療養所に植樹されたとか1760年ごろ見られたという。そこから逆算することで1730年ごろに植樹されたと考えられている。
地錦抄附録、その時期の政武の本によって刊行された本で1733年である。桜の記載はないけど、その因果関係を思い浮かべる。
KindleUnlimitedにも掲載中なので、ぜひ、中を読んでみてください。 地錦抄附録1-4巻 https://www.amazon.co.jp/dp/B085PRYNNZ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_vWcAEbDK01D6Z
200頁とページ数も多く、多くの園芸植物が紹介されており、この本自体もお勧めである。
江戸時代の接ぎ木技術とは、どんなものだったのだろうか。
1818年から刊行された岩崎灌園による草木育種(そうもくそだてぐさ)にその一部が載っている。
KindleUnlimitedに掲載 和本,草木育種,上巻 岩崎灌園 https://www.amazon.co.jp/dp/B07L831YPS/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_v8dAEb6V864M0